夏と秋と

夏と秋とゆきかふ空の通ひ路は

かたへ涼しき風や吹くらむ

          凡河内躬恒(古今集 巻3 168)

去る夏と来る秋とが行きちがう空の通路では、

秋が来る片方の通路にだけ涼しい風が吹いているのだろうか。



気象庁によると、「日本の年平均気温は、長期的には100年あたり約1.13℃の割合で上昇して」いるのだそう。

とすれば、今の35℃の『猛暑日』は千年前の24℃に相当することになる。冬もそれだけ涼しかった(寒かった)のか。