あしひきの 山のしづくに 妹待つと 我立ち濡れぬ山のしづくに 大津皇子(万葉集 巻2 107)山のしずくに貴方を待って立ち濡れてしまいました。 山のしずくに。
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の知らえぬ恋は 苦しきものそ 大伴坂上郎女(万葉集 巻8 1500)夏の野に生い茂る繁みの中で咲く姫百合みたいに誰にも知ってもらえない恋は苦しいものよ。
千鳥鳴く 佐保の川門の 清き瀬を馬打ち渡し いつか通はむ 大伴家持(万葉集 巻4 715)千鳥の鳴く佐保川の渡しの澄んだ浅瀬を馬に渡らせ、いつか行きたい。
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