2010-05-16 航跡もなし 和歌 万葉集 世の中を何に譬へむ朝開き漕ぎ去にし船の跡なきごとし 沙弥満誓(万葉集 巻3 351)世の中を何に譬えよう。夜明け、海に漕ぎ出て行った船の航跡さえ残ってはいない、そんなものだろうか。 有名な歌。船は苦手であまり乗らないのだが、航跡というのは、どのくらいの時間残っているものなのだろうか。けっこう長い間残っていたような気もしたが、そう思っているといつの間に無くなっているものかもしれない。