2010-04-09 有間皇子 和歌 万葉集 磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた遷り見む 家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る 有間皇子(万葉集 巻2 141・142) 磐代の浜の松の枝を引き結び、無事を祈る。もし願いが通じ無事であったならば、また此処に戻りこの松を見よう。 家にいるときは茶碗に盛るご飯。旅の身にある今、それを椎の葉に盛るのだ。 諦観の境地、といったところだろうか。