2010-04-02 あすか川 和歌 古今集 世の中は何か常なるあすか川昨日の淵ぞ今日は瀬になる 詠み人知らず(古今集 巻18(雑歌下) 933) この世に何一つとして変わってゆかないものはない。 昨日まで深い淵であったところが、今日には浅い瀬に変わる、あすか川のようなものである。 (瀬が淵になる)とではなく、(淵が瀬になる)と詠んでいるところに注目。 昨日、淵(底の見えない絶望のどん底)にいたとしても、今日には瀬(過去の笑い話)に変わっていくもの。…という様に捉えるのは飛躍しすぎだろうか。