月やあらぬ

月やあらぬ春や昔の春ならぬ

我が身一つはもとの身にして

          業平朝臣古今集 巻15(恋歌5)747)

月は、そして春は、以前と同じで変わりない。
(しかし、そうした自然ではないのだから、人は変っていくものなのに、)
私の身一つは元通り、取り残されてしまっている。


いろいろ解釈があるようだが、この訳が一番しっくりくるので。