2010-04-05 狭野のわたりに 和歌 万葉集 苦しくも降りくる雨か三輪の崎狭野のわたりに家もあらなくに 長忌寸奥麿(万葉集 巻3 267) 困ったことに、雨が降ってくることだよ。三輪の崎の狭野の渡し場には、雨宿りしようとも家1軒もないのに。 小・中学校に通っていた時分の教科書等を処分しようと思い、古いノートをパラパラと捲っていた中に見つけた。 「駒止めて」の歌の本歌として、軽く触れられた程度ではあるが。 旅のさなかで雨に遭って困った気持が詠まれている。