2020-02-01 さし焼かむ 和歌 万葉集 さし焼かむ 小屋の醜屋に かき棄てむ 破れ薦を敷きて うち折らむ 醜の醜手を さし交へて 寝らむ君ゆゑ あかねさす 昼はしみらに ぬばたまの 夜はすがらに この床の ひしと鳴るまで 嘆きつるかも 詠み人知らず(万葉集 巻13 3270) 燃やしてやりたい小さなぼろ屋に、 捨ててやりたい破れ薦を敷いて、 へし折ってやりたい汚い手枕を交わして、 共に寝るあなたを思い、 あかねさす昼は昼じゅう、ぬばたまの夜は夜じゅう、 この床がひしひしと鳴るまで嘆いている。